新聞記事や割引券…実用的学力重視 学力テスト(産経新聞)

 20日の全国学力テストでは、新聞記事など、日常生活をモチーフにした出題が目立ち、知識活用を目指す来年実施の新指導要領を先取りした内容となった。また、平成19年度に小6としてテストを経験した子供たちが今回、中3としてテストを受けていることを意識し、3年前と共通する問題も多く出題された。

 文部科学省によると、問題の難易度は、小6と中3ともにほぼ前年度と同じ。ただ、小6国語は、前年度に「問題数が多い」という指摘もあったことから、基礎力を問う「A問題」を18問から15問にするなど、軽減化が図られた。

 具体的には、実生活に生かせる学力を重視。中3国語には、架空の新聞記事や生徒会役員選挙の演説を読ませるなどして、読解力を試す出題があった。小6算数でも「定価の20%引き」と書かれた割引券を使うと商品の金額がどう変わるかを問う問題があったほか、折りたたみ式のバスのドアを題材にして三角形の性質を問うなど、ユニークな出題が目立った。

 小6のときにも全国学力テストを受けた中3には、3年前と同一問題を出したり、3年前の解答知識を利用した応用問題を出題するなどして、学力の伸長をテストした。「ゆとり教育」から転換を進める新学習指導要領の趣旨に基づき、小6の算数では、前年までと比べてレベルアップした問題もあった。

 国語作文教育研究所の宮川俊彦所長は「工夫は見られるが、日常生活を意識し過ぎると、逆に、理論的な思考が低下することもある」と指摘。算数・数学教育に詳しい坪田耕三・筑波大教授は「数学では日常的な体験が必要な出題もあり、全体的に洗練された出題」と話した。

【関連記事】
全校決断、財政不足、知事方針…学力テスト抽出漏れ対応さまざま
全国学力テスト浸透、大阪府は参加率96.4%
全国学力テスト始まる 3割抽出方式
学力テストはやはり全校参加に
教員人事権移譲 優秀な先生確保なら歓迎
児童虐待防止法施行から今年で10年。なぜ、わが子を傷つけるのか…

別の強姦2件でも追起訴…時効直前起訴の被告(読売新聞)
診療所21件、病院と歯科医院各12件−昨年度の医療機関の倒産(医療介護CBニュース)
横浜の旧富岡倉庫地区から基準超の鉛 昨年に米軍返還(産経新聞)
神社本庁離脱の規則変更認める=文科省の裁決取り消し−最高裁(時事通信)
首相動静(4月25日)(時事通信)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。